完結マンガ紹介 その3:星屑家族(ネタバレ注意)
作品:星屑家族 ( 上巻・下巻 )
巻数:
2巻(上・下巻)
こんな物語:
「扶養審査官」であるヒカルが一組の夫婦と出会って、一つの家族の形を見つめながら自身の在り方についても考える物語
個人的に好きなポイント:
- ヒカリの感情の変化
最初はロボットのように職務を淡々とこなすヒカリが、陽河夫妻との交流や過去との邂逅を通じて人間らしさを獲得していく。そして迎えた優しさと希望にあふれたラストに感動しました。
- 陽河夫妻
大喜とチサ。審査官としてやってきたヒカリを温かく迎え入れる二人だが、お互い子供時代に家族の在り方に鬱屈した思いがあるからこそその温かさが響き、二人が抱く不安がよりはっきりと感じ取られる物語でした。
最後に:
扶養審査官に認可されなければ不良品のレッテルを張られる歪な世界。その歪な世界の中で描かれる一組の夫妻と歪な子供とのやり取りに心温まる良い作品でした。2巻で完結する短い作品なので、読んだことがない人は是非読んでみてください。